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2005年8月27日 (土)

軽井沢ノスタルジア ~不二屋製菓~

相変わらずの真夏日が続く中、朝夕に不意に涼しい秋風が吹くと、ああ夏が終るなぁ、と妙な郷愁がよぎる今日この頃。

gf0508_021そんな郷愁に誘われて無性に旅に出かけたくなるのは私だけ?

今までの秋の旅で一番気に入っているのは『軽井沢』。ヒンヤリした高原の空気と大自然、それに古くからある商店街のレトロな佇まい。もーーーっ、大好き!

でも、残念なことを一つ知ってしまった。

旧軽井沢の老舗菓子店『不二屋製菓』(大正時代創業)が平成15年6月で閉店していたのだ。

木枠のガラス戸、木製のショーケース、クッキーやメレンゲが入った駄菓子屋の丸いガラス瓶、古めかしいレジスター・・・

古き良き昭和の時代、「サザエさん」実写版のサザエさんが籐の買い物カゴを手に現れそうなレトロ感。gf0508_022

店の前に立つだけでタイムスリップしたような感覚に陥るこの店を是非とも我が「Goodfinds」に加えたい、何度か通って記事に加えたい、と思っていただけに残念。

私がこのお店に引かれる理由は外観以外にもある。

それは昔流のラッピング。

パウンドケーキの敷き紙に昔ながらの油紙を用い、これまた昔流の敷き方で使用(2枚目の写真)。

gf0508_023購入した菓子を入れてくれるケーキ箱も和菓子の箱のようにしっかりとした厚紙で出来ており、しかも蓋にはレトロなイラスト付き(3枚目の写真)。

さらにはその箱を包むラッピング紙の折り方も、今時の洋菓子店とは全く異なるやり方だ。gf0508_024(4枚目の写真)

気に入ったところを全て写真に撮っとけばよかったな・・・、だが、後悔先にたたず。

もう一つの引かれる理由は、菓子そのものの味にある。

くるみ入りメレンゲにしてもピーナッツクッキーにしても和菓子に通じる不思議な懐かしい味わいがあるのだ。その懐かしさが一体どこから来るのか謎のままになってしまったのが返す返す残念。

また洋生菓子の中のスポンジも、今現在の主流である”フワフワ”系とは相容れない昔ながらの”ドッシリ、ミッチリ”系。クリームやガナッシュ、上掛けのフォンダンの味わいも流行りに迎合すること無く、しっかりとした強い”甘み”を持つ。

この店が昔流というよりは、昭和初期の日本の洋菓子文化をそのまま今に伝える貴重な存在というべきかもしれない。。。閉店前にせめてもう1回、この店で古き良き洋菓子文化を味わってみたかった。。。

閉店の理由が店主の高齢化・・・。お年をめした店主だからこそのレトロ感だったんだろうな。こればっかりは後継者が居たとしても維持は無理だろう。

こういう、どうにもならない事を「時代の流れ」というのだろうか?

不二屋の閉店を知って、秋風に一層の寂しさを感じた8月最後の土曜日でした。

参考までに・・・神奈川県相模原市に「不二屋製菓」で修行したシェフのお店がある。是非是非行ってみたいものだ。

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