2005年7月17日 (日)

別荘地の宿命 ~パスタ亭~

gf0507_01 富士吉田は暮らしやすかったなぁ・・・

と引っ越してしまってからも未練たらたらの私である。

←この写真は富士吉田のオートバックス駐車場から撮った富士山。

光と影によって斜めにスパッと切れているでしょ?

この影って、たぶん地平線の影じゃないかと思うんだ。いわば地球の影。これを地上で見れるなんて面白いよね。面白いし壮大な気分にもなる。

さて、今回は大好きな富士吉田の大好きなイタリアン店の話。

何度か話したけど、富士吉田周辺の飲食店はハズレも多いが、良く探せばビンゴっ!って叫びたくなるような当りの店も存在する。

そんな店にはもちろん何度も通う事になる。

そんな店の一つが『パスタ亭』だ。

この店はアロマテラピー店のオーナーの紹介で知ったのだが、やっぱり地元の(舌を信頼できる)人の声は大事だね。

『パスタ亭』は昭和大学へ向かう道の途中にあり、かなり細い木立がうっそうとした脇道(しかもダート)の奥にあるので、初めて行った時は少々とまどった。こんなとこにレストランなんかあるの?個人の私有地なんじゃないの?みたいな。

しかしレストランの営業時間をアナウンスする看板が2階建ての建物の階段下にあり、階段を上った先の扉には「OPEN」の札が下がっているので、ここは正真正銘、レストランなんだ、と初めてホッとするのだ。

店は5~6席ほどのカウンター席と、4人掛けのテーブル席が窓際に3席。もちろん窓際のテーブル席がお勧め。

テラスのライトアップされた木立が窓から見下ろせていい雰囲気なのだ。

メニューは肉・魚料理を含む4000円弱のコースが一番メニュー構成のバランスが良いのだが、この店の肉・魚のメイン料理は味や素材の質からいって「有っても無くてもよい」程度のレベルだと私は個人的に思う。なので、ここの美味しさを100%楽しむなら2000円強のパスタコースに自家製パンを付ければ充分。

店の名前に”パスタ”と付けているだけあって、パスタ料理はどれも美味しい。私が大好きなニョッキもふんわりとしながら歯ごたえもよくて美味しい。

自家製パンもフカフカしている割に”引き”も有って味も良いし、スパイス入りオリーブオイルに浸して食べるスタイルも気に入っている。

味と店の雰囲気ともに満足できる富士吉田の名店だ。

富士吉田の魚屋で働いてた時、パートのおばちゃんが言ってたのだが、富士吉田周辺は別荘族が多いので、どんな高級食材でも良い品は売れてしまうんだそうだ。

つまり、食品の小売店にしてもレストランにしても、舌の肥えた別荘族を顧客として取り込みたいのなら、その人達を満足させる店舗運営をせざるを得ない訳で、そりゃ相当鍛えられるワナ。。。

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2005年5月29日 (日)

cafeMにコルビュジエを見たっ

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去年の夏に富士吉田に引っ越してきて、休みの日には富士五湖周辺へよく遊びに行くのだが、中でも西湖はお気に入り。
人も少なく静かで、道路が湖畔ギリギリを通るので、鏡のように穏やかな西湖の湖面を存分に堪能できる。また低く広がる樹海が人工物を全て視線から隠してくれるので、否応でも西湖の神秘的な魅力が引き立つ。
世事に疲れた向きには西湖ドライブを是非お勧めする。

そして西湖を好きなもう一つの理由は、大好きなカフェがあるから。

昨年の秋に見つけてから少なくとも月に1回は通っている。

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cafeMの魅力は、まずその佇まい。
平屋のコジンマリした店だが白壁に赤いオーニング(外付け日よけ)、開放的な大きな窓。また西湖を望む白樺の茂る庭にウッドテラスがあり、暖かな気候は外の席で楽しめる。爽やか~。

そしてインテリアも白ペンキと赤い小物で小奇麗、窓からは西湖と白樺の木々が見えて開放感よろし。中でもテラス側の大きな窓に面したカウンター席は特等席。

数日前のエントリでも述べたが、カフェにおける水辺の開放感、そしてコルビュジエ臭は私にとっては抗いがたい魅力であり、それが綺麗めに具現化しているcafeMにはピンポイントでハートを射抜かれた。だって、コルビュジエの最後の住み家『南仏カップマルタンのキャバノン』は憧れの家であるが、それが小奇麗になって目の前に現れた感じなんだもん。

極めつけはここのカフェメニュー。
バツグンに美味いのだ。各パスタも美味しいが、イギリスパンやピタパンを使ったサンドイッチも美味しいし、デザートもハンパでなく美味しい♪

辛口な事を言うと、この辺は観光地の弊害なのか、高いくせに味はイマイチという店、味は美味しいのに店の感じが『ダサ・・・』な店も多い。
外見は見目麗しいケーキなのに、食べてみたら業務用のスポンジやら安物のクリームやらを単に組み合わせただけの、深みも旨みもゼロの味であり、しかもイートインしたらそのケーキだけで1000円もぼったくる店とか、味もサービスも良いのに自由閲覧可能なヨレヨレの雑誌が乱雑にレジ付近に積んであり、「ここは床屋?」とつい呟いてしまう店とか、あるいは薄汚れたホコリっぽいカーテンが垂れ下がっていて強烈な不潔さをかもし出す店とか。
その傾向はカフェ・喫茶店部門で顕著であり、『お茶する』事が趣味でもある人間にとっては最低・最悪、最もストレスの感じる点である。

だから味、エクステリア、インテリア、全てにおいてハイレベルなカフェ、しかも自分の嗜好にマッチした店は貴重な存在であり宝物なのだ。

キャンプ地も近所にあり、夏場のハイシーズンは混み混みのようだが、もし出かける場合はウィークデイやオフシーズンをお勧めする。何時間居ても居心地のいい店だから、待ち行列を気にせず、のんびりボケーっとカフェの席に座って避暑地の水辺を過ごすのもオツなもの。

おっと、その際は予め営業中かどうかを電話で確かめたほうがいい。
特にオフシーズンは定休日以外にも休業する日があったり、あるいは日が落ちる前に閉店になったりするからね。そこがまた、せせっこましくなくっていいんだけどね。
あと、貸切パーティーだったりすることもあるのでオンシーズンでも事前確認はしたほうが良い。せっかく遠方から西湖まで来たのに店に入れないんじゃ諦めきれないものね。

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2005年5月17日 (火)

私の喫茶遍歴

cat_0505_17<--だいふく『珈琲飲みてぇ~』

昨日、めずらしくNews23を見ていたら減り行く喫茶店を特集していた。
思えば私のケーキ好き、カフェ好きの一要因は『喫茶店』への憧れが大きい。

しばし、喫茶店の思い出に浸りながら『喫茶遍歴』をたどってみる。

【憧れの芽生え】
喫茶店への憧れの発端は札幌における大学生時代(1980年代末)にさかのぼる。
クラスメートが学生寮に入っていて、しょっちゅう遊びに行ってたのだが、その学生寮の向いに雰囲気のある小さな喫茶店があった。店名は忘れてしまった。北14条付近にあって、外の壁にはツタが覆い、店内はランプの灯りで黄色がかった照明。床が木造で、歩くとギシギシ音をたてた。

そこはインド風のメニューが多く、カレーやラッシー、そして紅茶がメイン。香辛料のツブツブがハッキリしているカレーもラッシーも初体験で感激したのだが、中でも紅茶がポットでサーブされるに至っては、私のハートはすっかり射抜かれてしまったのだ。しかも紅茶は単なる『紅茶』ではなく『ダージリン』『アッサム』『ニルギリ』というメニューなのであった。

喫茶店の魅力に気づきはじめた頃、小樽へ遊びに行った。
そこで次の衝撃を受けることになる。駅前の『マリーローランサン』という喫茶店で初めて『アールグレイ』を飲んだ際、その経験した事の無いフレーバーに夢中になった。ご存知の通り『アールグレイ』は最古のフレーバードティー。それを10代後半にして初めて体験。そして紅茶をストレートで飲むという新たな風習も知ったのだった。更に洋ナシのタルトもここで体験。アップルパイ以外の焼き菓子初体験だ。これ、私の文明開化だった。

【追求】
小樽の町では古い建物を改造してカフェやグッズ販売店にする店が次々と出来始めていた。
この赴きある古い建造物と喫茶店の親和性は最高。
小樽倶楽部、海猫屋、さかい屋、北一硝子3号館、叫児楼、光、、、名店は多い。見つけた喫茶店にはことごとく入ってみた。
一番好きで必ず寄ったのが北一硝子1号店の2階にある『洋燈』。
最も小樽らしいと感じた喫茶店だ。人も少なく静かで観光地の騒がしさがなく、小樽の街の空気を肌で感じることができるので大好きだった。

この小樽での喫茶店めぐりが後の自分の嗜好を決定付けた。

【回帰】
東京に出てからは色んな喫茶店を体験。
談話室滝沢のような庭園ありの和風喫茶。1杯が超高いカフェドラペ(だったっけ・・?)。オープンエアの青山・広尾系カフェ。スタバなどシアトル系セルフカフェ。白っぽいインテリアでシャープ&おしゃれな今時カフェ。

でも、やっぱり落ち着くのは小樽系喫茶店。
私における小樽系喫茶店とは、

レンガや木造の古びた佇まい
ランプのような黄色い照明
濃くて苦いコーヒー
シンプルな焼き放しのケーキが置いてある
ギシギシいいそうな木の床に古い木のテーブルと椅子
店員に制服が無い
心地よく長居できる
港町の空気のようにどことなく開放感が漂う
少しだけアングラ系のチラシが置いてある
決して高価なアンティークは置かない
コルビュジエ臭がする

近いのは、荻窪の『荻窪珈琲店』とか、神田の『カフェビオット』とか。

どんなはやり廃りがあろうと、やっぱり小樽系喫茶店は私の中で『絶対』で、追いかけたくなる憧れの存在なのである。

(参考)
EspressoDiary@信州松本ブログさんでコーヒーと経済の関係について触れられていてとても興味深い。
【以前の場所(拾い猫日記)で頂いたコメント】

コメント

ご紹介、ありがとうございます。
昨夜の筑紫さんの番組、私も見ました。
たしかに喫茶店業界は厳しいんですが、
原点にある地域とのつながりを重視してゆけば、
それなりに生き残るのではないか?
と私は考えています。

ですから、「地域と珈琲」について述べられているブログを拝見すると、
それが他店の話であっても希望が湧いてきます。

名前: 斉藤久典 | May 17, 2005 07:01 PM

>斎藤さん
コメントありがとうございます。
いわゆるチェーン店ではない喫茶店にこそ最小単位の地域性を体感できる場所ですよね。吉祥寺の喫茶店なら『吉祥寺らしさ』を、河口湖の喫茶店なら『河口湖らしさ』を、○○県××市△△町の喫茶店なら『△△町らしさ』を。
そしてひとたび喫茶店に足を踏み入れお茶を飲めば、その地の思い出と一体となって記憶に残ります。
旅先の喫茶店も、かつて住んでいた街の喫茶店も私の大切な思い出となっています。

名前: kits | May 21, 2005 02:24 PM

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2005年4月 4日 (月)

お店突撃! ・・・ 四季帖 ・・・

cat_0504_040四季帖の入り口付近を真横から撮影

富士吉田に引っ越して以来、河口湖にはよくドライブに出かけるのだが、その度に激しく気になっているスポットがある。
そのスポットは河口湖の西側の湖岸沿い、観光客の賑わいからは少し離れた場所に位置する。

湖のほとりとはいえ、すぐ後ろに山をひかえる狭い場所に、小さな地味な看板を掲げた渋いお店が2件ほど並んで建っており、夕暮れどきには富士山の方向から差し込む強い西日に照らされてほの赤く輝くのよ。
それがまた日没ちかくの暗さを増した湖面と強烈なコントラストを作って超キレイ。紅葉の季節は絶句するような美しさだった。

観光地の喧騒とは別世界の静けさと美しさなの。

1軒は「プライベートホテル麗」。ガーデニングの草木に覆われて全貌はよく見えないのだが、それがまたヨーロッパの田舎の宿みたいで気になる~

そしてもう1軒「が四季帖」。貸し別荘のようだが食事処も併設している。

そこで、冬のある日のお昼に四季帖でそばを食べることにした。

お昼の時間をかなりまわった2時頃だったから、お客は私たちのほかに2組だった。
窓辺のお座敷に座り、傾きはじめた日の光が差し込んでかなり明るい店内から、逆光ぎみの富士山と河口湖を眺めるのも、これまた心地よい開放感。

注文したのはソバと自家製こんにゃくと山菜のてんぷらがついたセット。

ソバは忍野のほうが美味しいような気がしたが、こんにゃくは絶品だった。とにかく、ここのお店はロケーションが良い。

紅葉の赤い季節 -> 冬の白灰色の季節 と過ごしてきて、いよいよこれからは春の桜色の季節!ここの場所が桜の開花で、どんな風景を見せてくれるのか、今から待ちきれないほど楽しみな今日この頃。

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2005年3月20日 (日)

お店突撃! アルベルゴ バンブー

cat_0503_200行ってまいりました!箱根仙石原にある憧れのイタリアンレストラン『アルベルゴ・バンブー』に!

移動の車中から予約の電話を入れたら「今日(2月24日のランチ)は比較的空いておりますので大丈夫ですよ」とのこと。よかった~
東名・御殿場ICで降りて国道138号線で箱根へ向かう。ガラスの森美術館の手前を左折すれば、この瀟洒な洋館が現れる。

豪華な門を通ってエントランスの階段を登ると、まぁまぁ!豪勢なマホガニーの扉・・・いざっ開け!とドアノブを回すが開かない。あれ? ノブをガチャガチャやってたら内側から紳士が厳かに開けてくれた。「お客様、ドアは私どもが・・・(開けます)」だって。ちょー赤面。

ウェイティングルームでしばらく待たされる。それにしても、お、お庭が素敵ですこと!おほほ・・・。小指立てた手の甲が自然と反対の頬にいってしまいますわ。

そして、いよいよメインダイニングへ案内される。残念ながら我々の席はキッチン近くの窓から最奥の席。来るの初めてだし直前の予約だったし、仕方ないね。常連さんになったら窓際の席に案内されるんだろうな~
それにしても、家具はもちろん、床や窓、その他の備品・・・全て妥協なしの高級品。徹底してますな。

テーブルにあらかじめセットされている飾り皿はジノリのベッキオレッドコック・グリーンコック。シックね~

で、頼んだのは一番安い¥4000弱のコース。
素材は地のものにこだわっているようだ。料理の素材は全て説明してくれる。
お皿にお上品に少量盛り付けられて出てくる料理はどれも美しく美味だった。

前菜の後に出てくる自家製パンはオリーブ入り等、数種類。もちろん焼きたてのように温かい。そのパンは、オリーブオイルにナッツ類(ヘーゼル、アーモンド、クミンなど)を好みで加えたものに付けて食べる。初めての食べ方だけど、ちょーウマっ!デザートはレモンムースのヨーグルトシャーベット載せ、バルサミコ酢にマリネした苺添え。っきゅーっと酸っぱいムースに程よくコクの増した苺があうのね。

帰り際、ピンクのスプレーバラを1本いただく。女性限定だと。この辺がまたイタリアンっぽい。味も環境もサービスも、ひじょーに満足。是非是非また来たいお店だ。

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ついでなのでガラスの森に寄っていくことに。

7年ぶりか~
7年たっても、あいかわらず人気があるようで何より。

カフェのカンツォーネの歌手は7年前と同一人物のような気が。。
こちらも元気そうでなにより。

そして庭園の奥に渓谷に下る小さな散歩道発見!夏は気持ちよさそ~ 

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