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February 19, 2005

想いで話をひとつ ~ライブドア~

15年ほど前の話。当時、私は新卒の新入社員。
就職先は情報通信系の企業(当時は”IT企業”なんて言葉は無かった)だったのだが、私はというとコンピュータのコの字も知らないド素人だった。同じ部署に配属された新入社員は私を含めて5人だったが、中でも私が一番の無知だった。

新入社員は強制的に”新技術ワーキンググループ”に入らされて、強制的にテーマが与えられた。
私に与えられたテーマは”ISDN(総合デジタル通信網)”。
他の人は「UNIX」「リレーショナルデータベース」とか、そんな感じだったと思う。
当時はこれが新技術だったのよね。。。

メンバーは自分のテーマについて、仕事の合間に調べて自分の考察を加えて、定期的に開かれるミーティングで発表することになっていた。

「デジタルって何?」ってゆうくらい基礎知識の無い私だったが、とにかく自分の発表日まで会社の書庫の本や資料を読み漁った。

で、発表当日。。。

「ISDNとはデジタルの公衆回線通信網です!」
「日本ではNTTが既存のアナログ公衆回線網を使ってINS64というサービスを提供してます!」
「でもホントは光ファイバーによる大容量通信が目的です!」

「んで、メリットはパケット通信しながら通話やFAXが可能です!!!」

…あっちゃー。なんて幼稚な考察。我ながら恥ずかしい(赤面)

こんな稚拙な私の考察に他のメンバーからのつっこみは無かった。

繰り返すけどココ大事→こんな稚拙な私の考察に他のメンバーからのつっこみは無かった。

つまり15年前の当時は、ISDNによって、大容量の通信網によって、生活がどんな風に変わるか、なんて誰も想像できなかったのだ。

2005年現在、通信は通話だけでなく、Eメール、情報の電子化による情報の共有、銀行やショッピング決済、公共機関への届け出、防犯セキュリティー、チケット予約やmusic配信などのエンタメ系サービス…多様なツールに変貌した。これに携帯電話に代表される無線通信が加わり、さらに加速度的に進化している。
もはやISDNに代表される大容量の高速通信網を抜きにしては、今の生活は成り立たないのだ。

15年前には想像できない変貌ぶりだ。

ここ数年、脚光をあびているISDNであるが、実は10年くらい前までは、他の技術に埋もれて半分”化石化”したような状態だった。ISDNはほとんど忘れ去られていた。

ところがインターネットの普及により大容量の通信網が必要不可欠となり、NTTの独占状態だった通信業界も、あれよあれよというまに多様な企業が、ISDNに限らず多様な通信サービスを提供する現状となった。

この15年に「通信法」は何度か改正されて規制緩和されている。
規制緩和が先なのか巷のインターネットの爆発的な普及が先なのかは定かではないが、両方の相乗効果があったことは確かだと思う。

この度、ライブドアの動きに関連して政治家が批判めいたコメントをしている。

(下記ブログにそれに対する記事があります。とても参考になります)
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 ●『花崗岩のつぶやき』 妖怪達の蠢く地上波デジタル
 …(私の勝手な要約)地上波デジタルは政治家にとってオイシい話。
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 ●『EspressoDiary』 メディア株の下落。
 …(私の勝手な要約)政治による放送の保護がメディア株への失望に繋がっているのでは。
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上記2つのブログを読みつつ、過去の想い出話がよみがえってきた。

そして以下の感想も持った、、、

インターネット上のソフトが充実し爆発的に普及しなければISDNの普及もありえなかった。機が熟すまで、つまりユーザーからの大きな需要の波が来るまで待たざるを得なかった。「地上波デジタル」など、行政主体で放送業界をリードしても、ユーザーは付いていかないのでは?

”放送”の発展のために行政が行うべきことは、規制強化より規制緩和ではないか?

【2005.2.21 edit】
 テニオハなどなど変更

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Comments

ご紹介ありがとうございます。
80年代の終わりごろ、確か三鷹でデータ通信の実験があったと思います。当時、私は渋谷にある競馬の予想屋さんの事務所に出入りしていましたが、NTTの人たちも来ていたことに驚きました。「通話だけなくデータ通信が主流になる時代が来るが、コンテンツがないので競馬は有望になる」という話を聞いた覚えがあるのですが、そういう時代になったということですね。

Posted by: 斉藤久典 | February 19, 2005 at 11:19 PM

コメントありがとうございます。

NTTのINS64というデジタル通信サービスは1988年スタートですから、斎藤さんが立ち会ったのは、まさにそのサービス提供のテストだったのではないでしょうか?しかも競馬関係での通信テストということですから、JRAはサービス提供前からデジタル通信に目をつけていたのですね。

JRAの情報サービスの内容を見ると、最先端の情報技術を貪欲に取り入れているのがよくわかります。

びっくりしたのがCSデジタル放送に独自のチャンネルを持っていることです。やっぱり高度な放送技術といえども、それにのっける魅力的なソフトがあるからこそ活きてくるということなんでしょうね。

JRAの例を考えても、映像放送とネットと携帯と…多様なツールを駆使しているのに、「電波を保護しろ」という政治家や経済業界のお偉いさんの昨今の発言は突飛に感じてしまいますし、どうして電波だけ保護?という疑問も増すばかりですね。

電波の何を保護すべきと言うんでしょうか?電波放送のインフラを保護しろというのでしょうか?電波放送の内容(ソフト)を保護しろというのでしょうか?
「電波を(売り買いから)保護する」必要性は私には全くわかりません。

そうなると『花崗岩のつぶやき』さんの言っていたように”利権めあて”なんじゃないの?と勘ぐってしまいますね。

Posted by: kits | February 20, 2005 at 11:37 AM

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Tracked on February 19, 2005 at 11:12 PM

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