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June 19, 2005

嗚呼、今日もまた靖国・・・

今日、出勤前にほんの少し『報道2001』を観た。今日は日韓の議員各4名が、日韓間の問題について本音で討論する日らしい。
しかし、番組開始から変。これが『報道2001』?と疑いたくなるような歯切れの悪さ。
最初のテーマは『靖国問題』。

韓国議員の一方的な発言に、まともに反論すらできない日本の議員。それどころか「新しい追悼施設を」の大合唱(個人的に大合唱に聞こえた)。
え?あんたら本当に日本側の議員?まともな議論もできずに不甲斐ない姿を晒すとは・・・と暗澹たる気分のまま職場に向かったのであった。

番組出演者は『カレーとご飯の神隠し』さんに詳しいレポあり。最初から脚本があった、という推察コメントに大きくうなずいた日曜の午後。

さて、韓国側は大雑把に言うと「戦争に突き進んだ当時の国の指導者の位牌がある靖国神社に首相が参拝するのは被害者として許すまじ」という主張だ。

靖国に位牌は無いのだが・・・。名簿があるだけなんだが・・・。

ところで、A級戦犯の合祀に至った理由を靖国神社はホームページ上に載せている。

靖国神社関連資料 序にかえて より

4、 一部の政府関係者は、A級戦犯を合祀した靖国神社が悪いようなことをいうが、靖国神社は、国が「公務死」と認めたことを踏まえ一般戦没者と同様に「昭和殉難者」として合祀していること。

七、昭和殉難者の靖国神社合祀 より
 

さらに昭和31年4月19日、厚生省引揚援護局は「靖国神社合祀事務協力について」と題する通知を同局長名で発し、都道府県に対し合祀事務の協力を要請しました。この通知に基づき、
(1) 靖国神社は合祀者を決定するために一定の合祀資格に該当する者およびその者の身上を引揚援護局に照会する。
(2) 引揚援護局は照会を受けた事項について都道府県や地方復員局などが調査をまとめて神社に通知する。
(3) 神社はこれに基づいて合祀者を決定し、春秋2回の合祀祭で合祀する。
という方式で合祀事務への協力が進められ、昭和31年から昭和46年まで15年間にわたって続けられたのです。
 こうした合祀事務協力のもと、靖国神社は、厚生省の引揚援護局より送付された通知「祭神名票」により新しい祭神の合祀を行なったのですが、時と共にその範囲も拡大し、軍の要請によって戦闘に参加した満州開拓団、義勇軍などから、国家総動員法に基づく徴用者、国民義勇隊員、徴用された船舶の船員なども含まれるようになり、戦争裁判による確定判決を受けて死亡した者(いわゆる“戦犯”)も昭和34年の春季合祀祭において一般戦没者と共に初めて合祀されました。その後、数次にわたり戦犯の合祀が進み、昭和41年には、いわゆる“A級戦犯”の祭神名票が引揚援護局から送付されましたが、これを受けて靖国神社は崇敬者総代会において、“A級戦犯”合祀を了承しました。

つまりは、
(1)国がいわゆる『戦犯の刑死』を『公務死』と認めた
(2)厚生省の通知「祭神名票」に基づき合祀を行った
ということなのだ。

前述(1)については、昭和28年8月3日「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」より、日本国内では正式には『刑死した戦犯』というモノは存在せず、それらは『公務死した国民』として扱われることになる。
(2)の厚生省の通知に『戦犯』が含まれるのも(1)の認識があるからだ。

また、昭和30年の国会での決議は、『戦犯』の”成り立ち”については「連合国側の占領政策」であり、講和条約締結後は『戦犯』の存在理由は解消していると捉えている。

1955年(昭和30年)7月19日衆議院本会議 戦争受刑者の即時釈放要請に関する決議

 ・・・戦争裁判は、侵略、すなわち平和に対する罪とか人道に対する罪とかといたしまして極刑に処せられたのでありますが、当時国際法上準拠すべきものは何ものもないのでありまして、これは文明国の厳に禁じている刑事法上の遡及、すなわち事後法でありまして、専横なる独裁者の報復手段に似たものであり、文明国の罪刑法定主義による裁判の神聖と人権の尊重の精神より見て、まことに遺憾にたえないのでございます。
 しかし、戦争裁判を占領政策の一環であると言うならば、それはそれとしての存在の理由がありますが、講和条約の締結されている今日においては、そうした理由はすでに解消しておると言わねばなりません。・・・(永山忠則議員の趣旨弁明より)第022回国会 本会議 第43号 昭和三十年七月十九日(火曜日)

誤解の無いように付け加えるが、各個人の私見は様々だと思う。「実質、当時の日本の指導者は犯罪者だ」という考えもあろう。それは自由だ。
ただ、公的には彼らの死は『公務死』であり、戦死に準じた扱いであり、それを覆すためには再び国会決議が必要であろうし、当時の決議をもとに行われた法改正や行政の見直しも必要となってくるであろう。

従って「A級戦犯の合祀」を問題視するならば、昭和20年代~30年までに決議済の国会決議の方をこそ問題視すべきだ。
靖国神社の合祀がどうのこうの、という問題ではないのだ。国としてこの人々をどう扱うかの問題なのだ。

『報道2001』の中で舛添要一議員が

東京裁判は不当なものであったが日本は講和条約で受け入れたのだから戦犯として認識せざるを得ない
(録画してる訳ではないので自分の記憶で言ってます)

という論理を展開していた。
これはおかしい話だ。条約は厳守だが国会は無視してもよい、と氏は言っていることになる。

違う番組で鳥越氏も似たような事を言っていた。
東京裁判に納得したわけではないが日本はサンフランシスコ講和条約を結んだ(要するに『戦犯』認定を受け入れた、という意と解釈)。しかも、あの人たち(元A級戦犯)は国外はもとより国内でも甚大な被害を出した戦争の指導者だった、と。
(録画してる訳ではないので自分の記憶で言ってます)

この主張もわからぬでは無いが、感情論と国の決議決定をゴッチャにしている。

元A級戦犯(現在は公務死された方)の合祀が行政手続きに沿って行われた以上、(政教分離問題は別として)そこに首相が参拝しても、行政上で責められる謂れは無い。

【2005.6.20 add & replace】
追加分はアンダーラインをつけた。
【2005.6.25 add】
『日々不穏なり』さんにTBしてみる。

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Comments

はじめまして。
トラックバックさせていただきました。

いやぁ、こんなねたがあったとは・・・(不謹慎ですが)、日曜も早起きしなくてはいけませんね。

Posted by: 安保 仁 | June 19, 2005 at 11:45 PM

>安保さん
コメント有難うございます。こちらからもTBさせていただきました。
あの番組、基本的には好きなのですが、朝早すぎますよねぇ。まぁ、私の場合、仕事に出なきゃいけないので最初の30分だけでも見れるのはありがたいです。。。

Posted by: kits | June 20, 2005 at 10:16 AM

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