ホワイトバンド考
今日は「水谷まちこ」氏からTBいただいたので、ホワイトバンドを取り上げたブログをのぞいて歩いた。そしてほんの少しだけ追記。
「寄付じゃないって知ってれば、問題提起なんだから別にいいじゃん」っていう意見もあるが、『問題提起』を提起しただけじゃ意味無いじゃん。
アフリカの貧困は何が原因なのよ?
アフリカの債務ってどの程度なのよ?
ホワイトバンドの主旨を実現すると日本の費用は、イギリスの費用は、アメリカの費用はどれくらいなのよ?
・・・・などなど『問題提起』のその先の考察がなきゃホワイトバンドは単なるファッションでしかない。
日本の対アフリカ債務は約1兆円(90億ドル)らしい。
ホワイトバンドの主張に共鳴しそれを身に付けている人は、その実現のために増税など所謂〝痛み〟を要求されたら、快く受諾するんだろうか?
【2005.9.26 add】
『Letter from Ceylon』さん 「ホワイトバンドごときに教えてもらわなくても明白です。」へTB
『園丁日記』さん経由で知ったブログ↑。先のG8サミット、そして同時に行われたコンサートで一気に加熱したホワイトバンドプロジェクトだが、『Letter from Ceylon』さんのところでは、G8各国の武器輸出総額とODA総額の差分を示し、このプロジェクトの偽善を指摘している。
世界の大国のそんなシタタカな〝偽善〟に気付かず、スタイルやカッコよさ、底の浅いチャリティームードに弱い日本のお人よし加減に、何だか哀しさを覚える今日この頃。
そうすると、自民党が圧勝したのも「やはりムードに流されたか・・・?」「深くも考えずに投票しちゃったのか・・・?」ということに・・・。いや、これは余計な心配でしょう、たぶん、、、おそらく、、、
【2005.10.28 add】
『サイクルロード』さん「本当は何を考えるべきなのか」へTB
単なる資金援助や債務免除なんかじゃ、アフリカの貧困は救えない。そんなこたぁ百も承知!なのだけど、なら、何をすべきなのか?
そのヒントは『あんた何様?』ブログで紹介されていたゾマホン氏の言葉の中にある気がする・・・。
そう、、、
『魚を欲しがる友には魚の取り方を』
なのだ、きっと。
Comments
お久しぶりです。
覚えていらっしゃるかしら~?
私もホワイトバンドは
ちょっと買う気になれなかった一人です。
私事ですが、この度、ブログを閉鎖することにしました。
いろいろとお世話になりありがとうございました。
また、こちらにも寄らせていただきます。
Posted by: moe | September 24, 2005 09:36 PM
>moeさん
コメントありがとうございます!もちろん覚えてますとも!
ブログ閉鎖とは淋しい・・・。また復活されることを心待ちにしておりますよ。その際はどうぞお知らせくださいね。
こちらこそお世話になりました。またコメントを寄せてください♪
Posted by: kits | September 25, 2005 02:53 PM
TBありがとうございます。
この運動でアフリカの貧困の問題を認識すること自体は良いことだとは思うのですが、それを3秒間に1人が死んでいる、という事実だけではなく、その原因も認識しないといけないかな、と思ってます。
援助とかは情緒的にやってもしょうがないものがあります。政策の変更なんてので、何でも政府任せだからこうなったというのもあります。
即効性のある援助、遅効性だが有効な援助、政府援助、民間援助、それをどううまく組み合わせるかが大事であるのですがねえ。
ホワイトバンドがどれほど有効なものなのか、はなはだ疑問です。
ではでは。
Posted by: FRANK LLOYD | September 27, 2005 12:58 AM
写真のポジとネガ・白黒が見事に入れ変わる現象でも酷い現実ですねー。日本人は皆60年前ノ敗戦以来、国際的な平和運動や人権問題には全く疑う姿勢が皆無なのです。
それは尊い神の教えで絶対平和信者は守れねば'なら無い戒律で御座いますよ。この運動でアフリカの貧困の問題を
考え協力し寄付する行為に疑問など恐れ多くて思いもよらない見方を提示して、武器購入資金に消え去る運命にある
現在のアフリカ諸国の根源のナショナリズムを利用した戦争加担で親切に近ずき多大な不毛なる武器購入に走らせる
仕組みを隠蔽して、何時も正義の見方だ英米仏先進国は・・。これを機会に太平洋戦争・大東亜戦争の真因や経過を冷静に別の資料や本から読み返す必用を喚起します。
黄文雄氏の本から読むとこれと同じで目から鱗ですよ。
Posted by: ようちゃん | September 27, 2005 03:29 AM
>FRANK LLOYDさん
コメントありがとうございます。
>援助とかは情緒的にやってもしょうがないものがあります
ほんと、そうですよね。単なるカッコよさと耳あたりのよさだけで、この運動を丸ごと海外からコピーしてきた主催者は底が浅いですね。
主催者にはアフリカの研究者も名を連ねてるのに、日本らしい現実的なホワイトバンドプロジェクトを何故提言できなかったのか?と残念です。
Posted by: kits | September 27, 2005 03:08 PM
>ようちゃんさん
コメントありがとうございます。
今日の産経に「武器供与で資源を獲得する中国」と談じた宮崎氏の記事がありました。
スーダンの民族虐殺を国連で糾弾したくても常任理事国の中国が石油利権がらみで反対している、と数ヶ月前のNHKスペシャルで触れてました。中国は当然、スーダンへ武器輸出しているでしょう。こういったことを宮崎氏は指摘しているのだと思います。
そんな事を知ってか知らずか、ホワイトバンドは中国で製造されています(近々にアフリカ製造に変わる予定もあるようですが)。主催者はアフリカを救いたいと言いながらこの無頓着ぶりです。どうやらアフリカと中国の違いさえ分からない間抜けみたいですね。
Posted by: kits | September 27, 2005 03:26 PM
どんなことでも一側面からは語れないですよね。。。
いろんな思惑が重なっているでしょうからきっと。
表向きでもなんでもホワイトバンドが目的としてかかげていることに共感して買って、買った本人が満足していればそれで良いのでは??
当然、それを批判して満足するのならばそれも良いと思いますしね。
ただし、これが正しい考え方だなんて言えるものは存在しないってことだけはたしかですよね。。。
Posted by: んばば | October 03, 2005 09:07 PM
>んばばさん
コメントありがとうございます。
んばばさんご本人はホワイトバンドプロジェクトについてどうお考えですか?
他人の言う事について「それは個人の勝手だ」とおっしゃりつつ、私の記事は〝勝手〟としてそのまま放置せずにコメントを寄せてくださった理由もお聞きしたい。
Posted by: kits | October 03, 2005 09:46 PM
TBありがとうこざいました。『あんた何様?』ブログ見ました。まさしく、その通りだと思います。援助を求め、利権を握り、私腹を肥やす指導者ばかりでなく、アフリカにも考えている人はいるんですね。
いいサイトを教えていただき、ありがとうございました。
Posted by: cycleroad | October 28, 2005 11:18 PM
>cycleroadさん
コメントありがとうございます。
ゾマホン氏の言葉には、私もハッとさせられました。
海外援助の仕方について、日本は今まで散々批判も受けてきて「かゆいところに手の届く」援助のあり方を会得してきたはずなのだから、今更、そと様のやり方の猿真似ではなく、日本独自のアフリカ貧困救済を提案するべきですね。
カッコよさだけで流されてしまった日本の『ホワイトバンドプロジェクト』は、日本の良さが全く発揮されておらず本当に残念です。
Posted by: kits | October 31, 2005 02:09 PM