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December 20, 2005

外交のバランス感覚?

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【緯度経度】中国共産党の敵は人民?   
(産経新聞 12月18日)ネットソース:「国際戦略コラム」さん


「中国共産党政権がいま一番、対応に困り敵対している相手はだれだと思いますか」。しばらく前、中国政治に通じた知人からそう聞かれた。真っ先に頭に浮かんだのは、今年も靖国神社参拝を敢行した小泉純一郎首相だった。
 中国側の度重なる批判、説得、要請も首相には通用しなかった。最近は韓国と反小泉の統一戦線を組み、国際会議の場でも首脳会談を拒否する挙に出たものの、首相の方は一向にへこたれる様子がない。圧力をかければ効果てきめんという対日政策に慣れた中国にとって、小泉首相は実に困った相手なのである。
 しかし、知人は「小泉氏は困り者だが、それ以上でもそれ以下でもない」と言った。「不愉快なやつ」ではあっても脅威ではない、という意味だ。では共産党が恐れる「敵」とはだれなのか。
 「中国人民ですよ」と知人は話した。確かに、中国の社会矛盾は先鋭化し、全国各地で共産党政府に異議申し立てをする暴動や紛争が相次いで発生、党指導部は危機感を募らせていると伝えられる。「政権が人民と敵対」は、中国の歴史では常態でさえあった。共産党政権下の一九八九年の天安門事件も一例だ。
 この秋、日本で刊行された二冊の翻訳本が話題を呼んでいる。世界的ベストセラー「ワイルド・スワン」の著者ユン・チアンとその夫で英国の歴史学者ジョン・ハリデイの共著「マオ」(講談社)と、香港誌に北海閑人のペンネームで連載された文章を再編した「中国がひた隠す毛沢東の真実」(草思社)。
 「マオ」は膨大な資料、証言に基づき毛沢東時代の暗黒面を描いた労作で、中国現代史の「常識」を覆す新事実も豊富だ。同書の内容は毛沢東が党内権力を確立、内戦に勝利する新中国成立までと、農民から搾取、人民を抑圧していく新中国後に大きく分けられる。
 歴代皇帝も顔負けの豪勢で享楽的な私生活、スターリンも及ばない残酷な独裁者ぶりなどは、「毛沢東の真実」も描いているが、「マオ」の功績の一つは、毛時代に七千万人もがなぜ不正常な死に追いやられたかを明らかにした点だ。
 毛沢東は、世界制覇を目指し軍事大国化を図った。ソ連から武器や技術を買い、急激な工業化を進めた。その資金の大半は農民の犠牲によって賄われた。穀物など農産品を超低価格で上納させ、それを輸出して核開発はじめ軍事力の増強に充てられた。
 五〇年代末以降の大飢饉(ききん)時代、作物を強制的に供出させられた農民の間に餓死者が続出した。都市部も深刻な食糧難だったが、餓死者はほとんど出ていない。現在、餓死者はいなくなったものの、農村の相対的な貧困化は、毛時代も現在も都市優先の政策が続いていることによっている。
 毛沢東後のトウ小平時代は、経済建設を最優先する改革・開放路線に転じ、軍事費を合理的に振り分けた。しかしトウ氏は軍事大国化を放棄したわけではなかった。江沢民時代になると、経済発展に応じた軍事力増強という路線になり、胡錦濤政権も引き継いでいる。
 「毛沢東の真実」は、中国の支配者は党か軍かと問い、共産党創設以来の権力闘争などの歴史を踏まえ、軍こそが真の権力者との結論を出す。天安門事件に象徴されるように、共産党のトップ、趙紫陽氏を解任し、民衆に対する武力行使を命じたのは、一党員ながら軍権を握っていたトウ小平氏だった。
 この二冊の書を読むと、毛沢東時代の中国人の受難に驚くに違いない。トウ小平氏はその反省に立って、根本的な世直しをした。その功績はだれも否定できないが、トウ氏にして毛時代への反省は中途半端に終わり、胡耀邦氏や趙紫陽氏を断罪した。トウ氏が一党独裁の堅持にこだわり、民主化を拒絶した結果だった。
 胡錦濤氏はいま、難しい立場にいる。「毛沢東の真実」は、胡氏が二年前の毛沢東生誕百十周年記念座談会で、毛を賛美、毛思想を「終始一貫高々と掲げねばならない」と演説をしたことを批判した。胡氏は今秋、毛批判の急先鋒(せんぽう)で、親民路線の先輩というべき胡耀邦氏の名誉回復を図った。どちらが本音なのか。
 毛沢東以来の党・軍の特権構造は温存され、改革・開放路線の中で巨利を得る集団になった。それはさまざまな矛盾を生み、非受益者層との対立を激化させている。胡錦濤政権が打ち出す矛盾緩和策も目に見えた効果は出ていない。
 知人によれば、当局者の中には「動乱前夜」という人もいるという。胡氏は一党独裁堅持のために、最後に頼りにするのは軍にほかならない。軍はその利権と存在を反日米安保体制に置いており、それが「小泉批判」の原点と知人は言う。靖国神社批判に終点がない背景らしい。
(北京・伊藤正)
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中国が民衆を押さえ込み一党独裁を維持する限り、この国は日本への威圧をやめないし軍事的脅威であり続けるのだ。
この事を素直に述べた民主党の前原代表は、当たり前のことを言ったに過ぎない。

、なのに、鳩山幹事長は何やら訳の分からんことをふれ回っているご様子。

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前原代表に強い風当たり 鳩山、菅両氏が相次ぎ苦言
2005年12月15日 (木) から一部引用

…鳩山由紀夫幹事長は15日の記者会見で、前原氏が米国での講演で中国の軍事力を「現実的脅威」とした点について「先制攻撃はしないというのが中国の方針だ。その意図も考えれば、党の方針ではそのような(現実的脅威という)考えは取っていない」と語った。…

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「先制攻撃はしないというのが中国の方針だ。」
って、はぁ?
あの…先制攻撃っつーか、侵略行為バリバリしてるんじゃないですかねぇ。

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『あんた何様?日記』さん より

中国の主な歴史。

1949年   中国がウイグルを侵略
1950年~  文化大革命・中国国内外で以降粛清・
        民族浄化及び餓死で3000万人以上が死亡
1950年   中国が朝鮮戦争に参戦
1951年   中国がチベットに侵略し現地民数百万人を虐殺
1959年   中国がインドと国境紛争、カシミール地方の占領
1969年   珍宝島で中国軍がソビエト軍が衝突
1972年   日中国交樹立
1973年   中国軍艦が佐渡島に接近、ミサイル試射
1978年   米中国交樹立
1979年   中国がベトナムを武力侵略。中国が懲罰戦争と表明
1989年   中国天安門にて発生した学生による民主化運動を
        軍隊で強行鎮圧し死者300人以上
1992年   中国が領海法制定により南沙諸島と西沙諸島の領有を宣言
1995年   中国が歴史的にフィリピンが領有してきたミスチーフ環礁を占領
1996年   中国が台湾海峡でミサイル発射し台湾を恫喝
1997年   中国がフィリピンが歴史的に領有してきたスカーボロ環礁に領有権を主張

  同年   中国が日本が固有の領土として主張してきた尖閣諸島の領有を主張
2000年   中国の
軍艦が日本列島を一周
        中国が尖閣諸島付近で
日本の領海内の海底油田調査を敢行
2004年   中国が沖ノ鳥島は岩であり日本の領海とは認めないと主張
  同年   中国の潜水艦が石垣島の
日本の領海を侵犯
2005年   中国が反分裂国家法を制定し台湾に対して武力行使を明言
  同年   台湾問題に介入するなら核攻撃を行うとアメリカを恫喝
  同年   アメリカが中国の巨大軍事国家化を指摘
  同年   中国が沖縄の日本帰属に疑問を示し沖縄は歴史的に中国のものと主張
  同年   中国海軍が春暁ガス田付近に
軍艦派遣で示威行動

(チベット、トルキスタン、内モンゴルは現在進行形。)
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ま、アメリカでもかなり中国に傾倒しているこんな人↓がいるけど〝対中政策のバランスをとるという意味では適切という指摘もある(下記記事より)〟からね。

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ゼーリック国務副長官と戴秉国外務次官 ルーズベルト大統領の生家訪問
米中同盟を彷彿!?
(産経新聞 12月12日から一部引用)


… 今回、ゼーリック副長官との米中高官協議のために訪米した戴次官に対する米国の厚遇ぶりは際立っていた。戴氏が到着する際には、赤じゅうたんが敷かれ、首脳なみの歓迎ぶりだったが、先週末に日本の麻生太郎外相が訪問したときはこうしたもてなしはなかった
 今月六日、民主党の前原誠司代表がアーミテージ前国務副長官と会談した際、ゼーリック氏の中国傾斜の姿勢に懸念を表明したところ、アーミテージ氏も、共感を示し、同様の懸念を共有したといい、米国内にも、日米関係への影響を懸念する声がでている。
 半面、ゼーリック氏の中国への好意的な姿勢については、米の対中政策のバランスをとるという意味では適切という指摘もある。…
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日本にもゼーリック氏みたいな役割の人が少数は居たほうが良いバランスってことか?
とすれば、あな哀しや!民主党幹事長ともあろうお方が。。。

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