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February 13, 2006

有識者会議 覚書その1

いや~日の丸飛行隊、残念!そして眠い。。。さて本題。

最近テレビで良く見かける所功京都産業大学教授の主張で『?』と思う事があった。

私が『?』と思った氏の主張とは、

古代日本の家族のあり方とは『母性尊重(産み育て)』であるウェークアップぷらす2月11日OA

という点。

思うに、『母性尊重』であればこそ懐妊および育児は尊重される社会であろう。ならば懐妊・育児の負担が更に重くなるような『女帝』は普通ならば極力避けるはず。「産み育て」を尊重するからこそ天皇と皇后で役割分担をし、過度な負担から女性を守ろうとするのが筋なのでは?

古代が『母性尊重』だから「女帝女系」もありとする氏の主張に納得できない。
そこで氏の有識者会議での主張を、寝不足の頭ではあるが熟読してみた。

氏の主張を要約。

8世紀初頭に完成した「大宝令」に「継嗣令」という篇目があり、これは「養老令」とほぼ同文。その冒頭に「およそ皇兄弟と皇子、皆、親王と為す」とあり、そこの注に「女帝の子も亦同じ」とある。

→つまり、天皇たり得るのは、男性を通常の本則としながらも、非常の補則として「女帝」の存在を容認していた。原注は中国の「唐令」には無く日本独自。これは母系血縁あるいは母性というものを尊重する日本古来の風土から生まれた。しかし「女帝は男帝と何ら変わるところのないものとして日本律令に規定されてきた」とまでみる説は言い過ぎ

→ただし「女系の子」とは女帝になられてからのお子ではなく、以前にお生まれにになった方のこと。いわゆる女系継承まで容認した、もしくは予想したものとは考え難い。しかも内親王が結婚できるのは4世以上の諸王、つまり皇族であり、前述「女帝の子」であっても男系継承は維持されることになっていた

よーーするに、、、
古代の日本は「女帝」を認めていた。しかし皇位は男子優先ではあった
古代の日本は「女系の子」にも皇位は一応は認めていた。しかし皇族の結婚相手は皇族しか認められていなかったので「女系の子」であっても結局は必ず「男系の子」になっていた

「古代日本はホントは女系だったんだ!」みたいな新説かと思ったら違うじゃんか。。。結局、古代日本も『男系男子優先』じゃんか。勘違いさせんなよなー。

ちなみに、氏の最終結論。

≪女系容認≫
側室制度と、皇后との養子縁組や宮家の養子継承も容認して、何とか男系継承を維持してきた、ということが古来の実情。それが戦後に両方とも禁止してしまった。そもそも女性の宮家創設も認められていない。こういった厳格な規制、そして晩婚少子化の社会情勢では男系男子の継承は不可能。

→皇室典範のあまりにも厳格な規制を緩和するしかない。
(案)女性宮家の創設を認める。養子も認める。
  ・宮家を増やし維持していけばいつの日か傍系の男性皇族が直系の女性皇族の結婚相手になる、または女性天皇や女性宮家に、旧宮家の男子孫が入婿される、という可能性も期待される
 ・旧宮家の方々及び明治以降に養子や結婚を機に臣籍降下をされた元皇族の現存者と、更にその3世辺りまでの御子孫は、皇統より分かれ出たことのハッキリした高貴な名族として、新しい「皇別」として、皇族に準ずる名誉と役割を認め、自覚して生活するのが望ましい。

≪女性天皇の容認≫
過去の女帝の前例もあるので容認すべき。
ただし懐妊・出産・育児という大変重要な役割があるうえ、更に責任の重い多様な天皇の任務をも果たされるということはあまりにも過酷

→実際上は男性皇族が率先して天皇の任務を引き受けられるようにするべき。

要するに

女系も女帝も有りにしといて、後は皇族のご判断で男子優先とか男系維持とか運用可能なようにしたら?

ってことだと思う。

そんなことだったら、最初から皇室典範を憲法から外してまずは皇族の運用にお任せし、その運用状況を後で国会承認するとかにしたほうが、よっぽどスッキリすると思うけどな。

【2006.2.16 add】
◆『びーちぇの別館』さん 「田中卓教授の論はおかしい。」へTB
田中某の論文を本屋で立ち読みし、なんだこりゃ?という違和感を憶えた。その田中氏についてのびーちぇさんの反論。田中氏の論文を載せた週刊誌はそれへの反論を続編として載せて欲しい。反論したい学者は多数居るはずだ。

【2006.2.24 add】
◆『びーちぇの別館』さん 「古代も男系社会ですよっ、所教授。」へTB
びーちぇさんの所氏への反論、実は心待ちにしておりました。古代の日本を研究しておられるびーちぇさんなら、絶対に所氏を論破するはず!そして論破してくれました♪

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Comments

http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/5562/column/latest.html(大磯正美研究室・静岡大学)此処のブログは可笑しいけどある意味正鵠です。一読を推薦します。ユニークでした。論壇でも怪文書合戦です。
皇室への誹謗中傷:は3日間鳴り止まずで論壇(目安箱)に怪人物冷泉文江が
投稿しています。http://www.rondan.co.jp/html/mail/index.html(論壇)

部外者として考えると、実はシンプルなことなのである。さっさとできるだけ多くの子を民間にもうけることだ。皇族の男子が全員努力して、一人でも二人でも皇室外に男子をもうけるように行動する。その結果、男子が生まれれば、母体は誰であれ、第1グループの誰かよりも明確に、皇統を継ぐべき男系男子として浮上する。
 今はDNA鑑定が進んでいるので、ニセ皇族事件はありえない。逆に正統性を証明することは容易になっている。

 皇族の御落胤を倫理的に批判することはできない。第一、結婚も非結婚も区別するな、婚外子も嫡出子も全く同権だと主張しているのは、ほかならぬ過激な同権論者たちである(夫婦別姓論者を含む)。だから制度としての側室は否定できても、婚外子の存在を否定することは根本的な自己矛盾に陥る。
 
 男子皇族の妃殿下たちも、たぶん知らんぷりして協力するのではないだろうか。それが、日本人の歴史的知恵というものではないだろうか。
 
 皇室内で皇位を継ぐ皇族が正統性を薄くしていき、民間に潜在的「正統天皇」が次第に増えていく。そういう日本になることが見えている。平民のムコ殿を国民が「陛下」と尊崇するだろうか。皇室を芸能界のようにオモチャにする日本のメディアが、「臀下」と書くだろうということも見えている。(06/02/05)


Posted by: ようちゃん | February 14, 2006 at 03:36 AM

>ようちゃんさま
コメントありがとうございます。
ご紹介いただいた静岡大の先生のブログ、拝見しました。『女系天皇』容認後に起こりうる予想ついては、かなり皮肉が効いてますね~。ジョークを効かせているようで、落とすとこまで落としているところは相当の皮肉屋と想像します。でも、こういうの嫌いじゃないです(笑)

『論談』ですか・・・。一度覗きに行きましたが、冷泉ナニガシとやらは実に怪しい。誰かが面白がって成りすまし、文を創作しているとしか思えないですよね。

Posted by: kits | February 14, 2006 at 09:34 PM

こんにちは。「ぼやきくっくり」のくっくりです。いつもお世話になっています。割り込んですみません。
紀子さまご懐妊で状況が変わったことと、「女系天皇阻止」というスローガンでは抵抗勢力のレッテルを貼られるのではないか?というお声を頂いたこともあり、この度「皇室の歴史と伝統を守ろう。男系維持する方法あります。」と題し、新たなバナー&エントリーを作成しました。
今後は「男系継承を維持する方法はある」ということで、前向きなアピールをしていこうと思います。
お手数をおかけして申し訳ありませんが、新たなバナーをお持ち帰りいただくとともに、以下のURLにリンクを貼り直していただけませんか。何卒よろしくお願い申し上げます。
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri/index.php?eid=306

Posted by: くっくり | February 15, 2006 at 02:43 AM

>くっくりさま
お忙しい中、わざわざのご連絡をありがとうございます。
早速バナー&リンクをご指示の内容に変更いたしました。

皇室典範改正議論が政局から遠のいたせいか、最近は静かな雲行きですが、「男系」「女系」についてまだまだ国民的な理解が得られていない状況ですよね。

くっくりさんほどの力はありませんが私も一生懸命、情報発信をがんばります!

Posted by: kits | February 16, 2006 at 01:11 PM

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