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June 27, 2006

4年前も似たような・・・

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ジーコ監督、若い頃から下半身鍛えろ!
2006年 6月27日 (火) 10:05(日刊スポーツ)

 高さ、体の強さに屈した-。日本代表のジーコ監督(53)が26日、東京・本郷のJFAハウスで退任会見を行った。惨敗したW杯を振り返り「高い相手に、勝ち点3のかかった真剣勝負では持ちこたえられなかった」とコメント。高さ対策を行ってきたが1試合を通して通用しなかったことを認めた。また、10年南アフリカ大会へ向け、腰回りを中心に下半身を鍛えること、さらに若年層から徹底的にフィジカルを強くしていくことを提言した。

 W杯3戦を通じてジーコ監督が痛感したのは、日本と相手との体格の違いだった。退任会見では、体格に関する話題を中心にW杯を総括。上背もそうだが、腰回りを中心とした下半身の強さが日本に足りなかったと指摘した。

 1点を先制したオーストラリアとの初戦では、後半に入って日本の最終ラインへ徹底してボールを放り込まれた。日本の弱点である「高さ」と体力差を徹底的に突かれた。

 ジーコ監督「高い相手に、勝ち点3のかかった真剣勝負では持ちこたえられなかった。試合後に宮本ととも話したが、これまでとはまったく違うところ、ふくらはぎが疲れたと言っていた。相手のバランスを崩すためジャンプを異常な回数繰り返して負担がかかったのだろう」。

 オーストラリアのシンプルな戦術に、日本は耐えきれなかった。それが、初めてW杯で指揮をとったジーコ監督には想定外のできごとだった。

 ジーコ監督「(体格差を埋めるため)4年間を通じてベースづくりをしてきたがうまくいかなかった。ノウハウを持ち込んだが、できなかった。それが残念だ」。

 体格、体力で勝てないため、練習では空中戦で相手をフリーにさせない体の寄せ、リスタートを与えない自陣での不用意な反則の撲滅を徹底してきたが、現実は厳しかった。

 ジーコ監督は打てる手を打った上での完敗を認め、今後の日本サッカーへアドバイスを送った。それは「若いころから体を鍛えること」だった。ブラジル代表のロナウジーニョ、カカらの名前を出し「最初は細かった。ベースを鍛えることで体つきが変わった」という。ロナウジーニョは10代でプロ契約後、所属クラブの徹底した食事療法などで体を大きくした。クラブレベル、代表レベルの選手強化では、日本はまだまだ後進国。体の強いサッカー強豪国からノウハウを学び、若年層から徹底的に体を鍛えていくよう忠告した。

 ジーコ監督「芸術的なサッカーで勝つ方がいいが、これから体格差で踏みつぶされる。そうならないように祈っている」。

 日本の良さであるアジリティー(俊敏性)を生かすには、まず体の強さを身につけさせることを力説。4年間の指導経験を踏まえ、たどりついた結論は、きわめて現実的な基礎体力の強化だった。
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思い起こせば4年前。
日韓W杯決勝トーナメントでトルコに破れた日本代表に対して、誰が基礎体力の不足を指摘しただろうか。誰がディフェンスの脆さに懸念を表明しただろうか。
おおかたの声は、中村を選ばなかったトルシエの落ち度とシステムにがんじがらめの戦略の限界を指摘した。世界を相手にするには個の力を無限に引き出し、個の力で局面を打開する必要があるのだと。

トルコ戦の直後にジーコがインタビューに答えていた。以下のようなコメントだったと記憶している。
「私なら勝ち続けているメンバーに拘る。決して選手を変えない。(トルシエはトルコ戦でスタメンを変えた)」
「私ならシステムに頼らず優れた選手(中田、中村、小野、稲本)を軸に攻撃的な楽しいサッカーを目指す。」

フランス大会からW杯に目覚めたばかりのサッカー素人の私は素直に納得した。きっと日本のファンタジスタ達が4年後には芸術的サッカーをドイツで展開し、対戦国をきりきり舞させているにちがいないと。

・・・ところが・・・。
4年後、ドイツできりきり舞したのは日本のファンタジスタ達なのであった。

4年前にジーコが目指したスター選手を軸にした楽しいサッカーは、ドイツ本大会では実現しなかった。
中村も居るのに、スター選手中心のスタメンなのに、自由なサッカーはなぜ実現しなかったのか?
今、マスコミで圧倒的な声になっているのは、選手の基礎体力を含めたフィジカルの弱さ、そしてスター選手に拘りつづけたスタメンや意思の伝わらないベンチワークなど監督の戦術の失敗だ。

4年前から再び180度反転した。これ、デジャヴー?

4年前の繰り返しにならねばいいが・・・。
オシムが次期監督の有力候補なんだそうだが、4年前と同じように次期監督の絵に描いた理想に酔いしれ、4年後また同じような失望を繰り返すのは避けたい。

日本サッカー協会は2015年には日本代表チームを世界ランク10位以内にする!と宣言しているが、それを目指すんなら行き当たりバッタリにも見える代表チームの目標をもう少し現実的に細かく設定すべきなんじゃなかろうか?その目標に沿って代表監督をはじめとしたスタッフ人事も決めるくらいでないと、ほんとはダメなんじゃないかしらん。代表チームを、まさか監督に任せきり?とは思いたくないがそんなニュアンスが協会から見えてくる。不快だ・・・。

トルシエ監督の時には山本コーチがチームを纏めるために東奔西走したというが、そんな優秀なスタッフの力が、実は監督の力量以上にたくさん必要なんじゃないだろうか。

もっと組織(試合戦術の組織=システムでないよ、念のため)を強くしろっ!

とにかく今回は苦い経験であったが、監督や選手以外でも日本チームは力不足であったんだろうな、とつくづく思う。

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